CONCEPT
コンセプト
01
手話対応可能なシェアハウス
ろう者(聴覚障害者)の事を多くの方に理解してもらいたい、そしてろう者が健聴者とともに安心して生活できる場所を造りたい、そんな思いから始まっています。
人は皆、いつ障害を持つかわかりません。先天性もあれば交通事故や病気である日、突然障害を持つ事もあるのです。そうなると生活は一変することでしょう。
普段、健常者として生活していると中々考えないものですが、身近に障害者がいた場合、どうでしょうか?色々な気づきが生まれてくるはずです。
ろう者もまた同じです。ろう者は手話で会話をすることが多く、個人差はありますがろう者同士で集まることが多くなります。世間から孤立する方や周りの環境や情報源をあえてシャットアウトしてしてしまう方もいます。健聴者との接点も段々少なくなってきます。またろう者を受け入れる住宅もまだまだ少ないのが現状です。
しゅわハウスはろう者と健聴者が木や自然素材に囲まれた環境のもと、お互いが理解し、助け合い、心豊かに安心して暮らせる場所にしたい、そんな思いがあります。
02
板倉構法の家
現在、日本の森林面積は年々増加し、特に人工林は昭和41年に比べ6倍も増え、今現在も増え続けています。そんな国内の人工林は、10年齢~50年齢の森林が多く、伐採に適した時期になっています。
しかし、国内消費の大半は輸入材が締め、国産材の供給量は約3割です。国産材が必要とされなければ伐採は行われず、山が荒れ、森林の健全なサイクルが崩れていきます。日本の森林を守るために必要なのは、木材需要を正常な量まで増加させ、次世代の森林を育てる資金を産み出し、人工林の循環を正常な状態に戻すことです。
しゅわハウスでは日本の森林の一助になれればとの思いから通常の住宅の2~3倍の木材を使用する板倉構法を採用致しました。板倉構法とは正倉院や伊勢神宮などに代表される、日本古来の伝統的な建築技術から生まれた構法です。大量の杉材(今回、壁材は徳島県産、構造材は栃木県産)を使用した板倉構法は防火性能を備え、耐震性に優れ、内部はほのかな木の香りに満ちています。スギやヒノキの香りは、睡眠を促進する効果があり、よい目覚めを与えてくれます。また、刺激臭を緩和する機能を備え、カビ、結露の発生を抑えます。更に外部の温度変化と比較して室内の変化は小さく、急激な変化を軽減します。どの部屋に移動しても刺激が少なく、エアコンに頼る頻度も少なくなるでしょう。また、湿度変化を軽減する効果も備え、梅雨時のじめじめを抑えます。(一部壁仕上げ材には卵の殻を使用した塗壁とし、床はヒノキを使用しております。)
03
災害対策住居
屋根には太陽光パネル約20KWを設置、敷地内の井戸は世田谷区より「震災時井戸水提供の家」に指定され、建物は耐震等級3級を取得しています。
竣工後の気密測定値はC値=0.1という高気密住宅となっており、安心、安全で心地よい生活が送れる住宅を目指しました。是非、国産スギや国産ヒノキの素晴らしさを体感してもらいたいそんな思いがあります。